今回見るのは封切りされたばかりの「HELLO WORLD」であります。
もちろん「ULTIRAアルタラサウンド ドルビーアトモス」の方です。
この「ATMOS」のためだけに、わざわざ幕張新都心まで来たわけですしね。
なのでポスターの方も手が入っており…。
「DOLBY ATMOS 上映」とアピールしております。
そのため、音響監督さんのお墨付きサイン入り!
ってなわけなので本作品は、音響の方は非常にチカラが入っておりました。
電脳空間での表現にパーティクルを散らす演出が多用されているのですが、そのパーティクルの動きに音が含まれており、前後左右上下に移動する音がとても気持ち良かったです。
まるでDOLBY ATMOSのデモ作品といった具合に…。
で、楽しかったのはソレぐらいで、作品の内容の方はというと、10年後の未来の自分がやって来て、死んでしまった恋人を死なせないように現在の自分に手を貸して何とかするという、昭和の頃から使い古されたSF的なお話。
それを、今風の電脳空間で表現したというだけ…。
まぁ、多少のどんでん返しはあれど、目新しさは無かったのはガッカリといったところ。
っていうか、図書委員の仲間たちや電脳空間管理チームの人たちの掘り下げが、尺の都合上まったく出来ておらず、駆け足な展開だったのが本当にもったいない感じです。
主人公・ヒロイン・未来の自分の3人だけを追いかけるので精一杯なのが残念過ぎます。
これ、きちんと時間を取れるTVシリーズでやった方が良かったんじゃね?と思える作品でした。
やはり、前知識の無いオリジナル物は、劇場でやるのは厳しいんですかねぇ~。
せめて前後編にわけ、前編で日常を含めたキャラ紹介、後編で物語の核心へ…ぐらいはして欲しかったかも?
ちょうど半ばで、山がありましたしね。